税金と経費のことを少し勉強しましょう
ちなみに、年収が1,000万円を超えるような方の所得税は33％です。
それ以下の方でも20％前後の所得税が掛かっていると思います。
さて、日本の課税のやり方は累進課税になります。
累進課税の中でも単純累進課税と超過累進課税がありますが、日本では超過累進課税が採用されています。
超過累進課税ってなんだ？というサラリーマンの方は多いと思います。
私も副業を考えるまでは深く税金の事を知ろうとも思っていませんでした。
何となく「税金って高いな…年収が増えても手取りがあまり変わらないな…」というくらいの感覚でしたのでチョットだけ税金のお勉強にお付き合いください。
所得税の累進課税を非常に簡単に解説します。
・収入別の所得税の税率（所得税に課税される収入とは、サラリーマンの源泉徴収票に書いてある控除後の金額です）
収入が、
195万円以下の課税は５％
195万円～330万円以下の課税は10％
330万円～695万円以下の課税は20％
695万円～900万円以下の課税は23％
900万円～1800万円以下の課税は33％
1800万円～4000万円以下の課税は40％
4000万円超の課税は45％
となっております。
仮に課税される所得金額（サラリーマンの源泉徴収票に書いてある控除後の金額）が1,300万円の場合ですが、1300万円全てに33％の所得税が課税されるわけではありません。
超過累進課税ですので、900万円を超えた金額300万円に33％が課税されるという事です。
もう少し分かりやすく書くと、
課税額はその金額のゾーンごとに、決められたパーセンテージが課税されます。
それでは控除後で900万円までの所得の人を例に課税方法を解説します。
10％を掛ける金額ゾーン・20％を掛ける金額ゾーン・23％を掛ける金額ゾーンを合計した金額が900万円以下の所得の人の課税方法です。
上記の税率表で分かりますように、900万円を境目にして23％からいきなり33％に税率が上がります。このゾーンは驚愕に値する「11％」も税率が上がります。
税金のカラクリが理解できたところで、副業が如何に美味しいモノなのかを解説します。
●確定申告で赤字決算の場合に所得税が安くなります
控除後の年収が900万円以上あるサラリーマンが副業を始めて、最初の年に設備投資等の経費で赤字が出た（出した）場合、この累進課税制度で一番対象になりたくないゾーン（33％課税ゾーン）の金額を、副業の赤字で消してくれるというのが「副業で赤字を出すと節税（お得？）になるカラクリ」ということです。
要するに、副業の収支が0円になって、さらに副業で必要なものを購入した場合（趣味と実益を兼ねた副業の場合は、趣味のモノも当てはまります）＝赤字（負債）には、累進課税がMAXで掛かる33％の割引で物品購入が可能になり、尚且つ所得税が減るということです。
ここでも解りやすく例を挙げます。
ゴルフのレッスンを副業としている33％の所得税課税対象のサラリーマンが、試打用のゴルフクラブ10万円のモノを購入するとします。
ゴルフ５・アルペン・ビクトリア等の店舗で買うときに20％の割引があり、8万円で買えました。
その8万円は必要経費（消耗品）として認められますので、会社からの給料の所得税33％ゾーンから所得金額が8万円引かれます。
簡単に言うと8万円の33％の金額が所得税から消えることになります。
ということは、１０万円のゴルフクラブの購入金額を計算すると、もともとの割引で20％値引きしてもらい（▲20,000円）、更に所得税で8万円から33％の値引き（▲26,400円）をされる。実質53,600円で購入できたという事になります。
この「損益通算」の制度を上手に使うとかなりの節税が出来ます。
あくまでも合法的（趣味で使うのではなく、100％事業で使用する）に実施する必要がありますので、ご注意頂ければと思います。
（交際費でも同じことが行えるのはご理解いただいていると思います）
但し、こういう節税をする為には青色申告をしなければなりません。
勘定科目等で仕分けをしなければなりません。
更に色々と書類を書かないといけません。
ということで、次回は本題の会計ソフトの記事を書きます。
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